末広五拾三次 原          
 


激しい雨の降る中を、茶、緑、黄色の雨合羽を来た大名行列が強行軍です。毛槍の数が多いので、石高の多い大名なのでしょうが、この時代の大名には移動費用を少しでも減らしたいお家事情があったようです。
街道の向うには畑と浮島沼が、その向こうには愛鷹山と雲がかかった富士が描かれています。
雨のせいか全体に暗い絵ですが、行列に加わっている武士の気持ちを表しているようです。